ミャンマー(旧ビルマ)は、
東南アジアの西北端に位置しています。
最初の国家としての形成は9世紀中頃にビルマ族によって作られた
バガン王朝(1044〜1287)といわれています。
バガン王朝は1299年にシャン族によって滅ぼされるまで、
約300年続きました。
その後、小国家が入れ替わり、16世紀になって、
ビルマ族がタウングー王朝(1531〜1752)を築きましたが、
18世紀半ばには衰えました。
その後、コンバウン王朝が成立(1752〜1885)しましたが、
イギリスとの3度の戦争で滅亡し、
1886年から1942年までイギリスの植民地となりました。
1942年からは日本軍による統治があり、
1948年1月4日に独立しましたが、内乱と政治的混乱を経て、
1962年から1988年までネウイン将軍による独自の社会主義政権が続きました。
1988年のクーデター以降、国家平和開発評議会(SPDC)のもと、軍事政権が続きましたが、2010年に総選挙と大統領選挙が実施されました。
2011年3月に成立したテインセイン大統領の政権は、アウンサン・スーチー氏を自宅軟禁から解放すると共に、多くの政治犯を釈放しました。このため、国際社会は経済制裁を撤廃しました。
2016年4月、前年の総選挙で勝利した、アウンサン・スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)による初めての民主的な政権が発足しました。同政権は、引き続き経済・社会制度を改革しつつ、海外からの投資を呼び込み、急速な民主化と経済発展を進めつつあります。
ミャンマーの中央部に位置するバガンは
ミャンマーを代表する観光名所です。
カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドールとともに
世界3大仏教遺跡に数えられています。
この地域にはかつて王朝のあった11〜13世紀に
4000近くの仏塔や寺院が建設されました。
これらの建材となるレンガを焼く為に、人々は多くの森林を伐採し、
更に増加した人口のエネルギー資源として
薪炭用樹木の伐採が進みました。
このため多くの山は裸同然になり、家畜の放牧等から乾燥地化が進み、
現在のバガンを含む中部地域180万ヘクタールは、年間降雨量500〜600ミリという、
ミャンマー国内で最も乾燥した暑い地域となっています。
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